earth128_128「デビットカードってそんなに利用している人いるの?」

と思ってしまいがちですが、実は世界ではクレジットカードよりもデビットカードの方が主流の決済用カードなのです。

クレジットカードが主流なのは日本が特別な状況になっているのです。

世界では6割がデビットカード。4割がクレジットカード

下記は、2011年の世界のカード利用額の統計データです。

世界のカード利用額

カード種類国際ブランド利用額(億ドル)構成比発行枚数(万枚)構成比
クレジットカードVISA322億ドル19.9%86,900万枚13.3%
クレジットカードMasterCard217億ドル13.4%70,540万枚10.8%
クレジットカードAmericaon Express53億ドル3.3%9,740万枚1.5%
クレジットカードUnionPay34億ドル2.1%28,500万枚4.4%
クレジットカードJCB14億ドル0.9%7,660万枚1.2%
クレジットカードDiners Club2億ドル0.1%590万枚0.1%
クレジットカード合計642億ドル39.7%203,930万枚31.2%
デビットカードVISA743億ドル45.9%147,970万枚22.6%
デビットカードUnionPay53億ドル3.3%266,400万枚40.8%
デビットカードMasterCard181億ドル11.2%35,400万枚5.4%
デビットカード合計977億ドル60.3%449,770万枚68.8%

これを見るとわかるように

カード決済額

クレジットカード:39.7%
デビットカード:60.3%

カード発行枚数

クレジットカード:31.2%
デビットカード:68.8%

と、デビットカードの方が数が多いのです。

なぜ、デビットカードの方が普及しているの?

普通に考えれば、デビットカードは銀行口座と直結して利用するものです。

どちらかというと銀行口座を開設するときに、口座のお金を使って買い物ができるデビットカードもセットで作るというイメージなのです。

あなたはクレジットカードを作るよりも、若いときに銀行口座を作っていると思います。

デビットカードは銀行口座を作るような感覚で作るものとして世界では利用されているのです。

社会人になって、学生になって、信用ができてきてからクレジットカードを持つというのが主流なのです。

そのため、デビットカードの発行枚数の方がクレジットカードよりも多いのです。

なぜ、日本ではデビットカードは普及していないの?

日本では銀行口座を作るときにデビットカードを発行するという習慣がありませんでした。

本来は銀行とカード会社が提携して発行するのがデビットカードです。

日本の銀行はデビットカードの発行に力を入れずに、日本独自のJ-Debit(ジェイデビット)というものを作ったのですが、日本独自の技術で作ったシステムは上手く普及しなかったのです。

デビットカードよりも、ポイントが貯まるクレジットカードをカード会社が力を入れて広告宣伝するため、クレジットカードが決済カードで一番認知されている状況になったのです。

単純にクレジットカード会社の方が旧態依然とした銀行よりも宣伝が上手だったということです。

今後は、デビットカードが普及する可能性が大きい!

最近になって、J-Debit(ジェイデビット)ではなく、VISAデビットカード、JCBデビットカードが相次いでCMを行っています。

VISAやJCBなどの国際ブランドを中心に日本のデビットカードの潜在需要は大きいと判断して攻勢に出ているのです。

「クレジットカードの審査に通らなくても作れる」「15歳からでも作れる」「海外旅行に最適」といろいろなメリットがあることが認知され、徐々に利用者が増加しているのです。

多くの銀行がデビットカードを発行し、サービス競争が激しくなれば今以上にポイントが付きやすいデビットカードも登場するはずです。

また、共通ポイントカード(Tカード)や電子マネーとの連携も煤で来ると考えられるため、今後のデビットカードは要注目の決済カードなのです。