「デビットカードってどうやって使えばいいの?」

このシンプルな疑問を持つ方も少なくありません。「クレジットカードと同じだよ。」と言われても、はじめて持つ決済用カードがデビットカードの方も増えてきているのです。今回はデビットカードの使い方について解説します。

デビットカードの使い方「支払い」

店舗での支払い

パターン1「暗証番号の入力」ICカード対応の加盟店

  1. 【利用者】お会計をする
  2. 【利用者】デビットカードを提示する
  3. 【お店側】暗証番号を入力する端末を提示される
  4. 【利用者】暗証番号を入力する
  5. 【システム】決済が完了する
  6. 【システム】決済完了と同時に銀行口座から引き落とされている
  7. 【利用者】明細書を受け取る

※暗証番号は申込時に指定した数字4桁です。

パターン2「サインでの支払い」ICカード対応の未加盟店

  1. 【利用者】お会計をする
  2. 【利用者】デビットカードを提示する
  3. 【お店側】サインの入力を依頼してくれる
  4. 【利用者】サインをする(デビットカードの裏面に描いたサインと同じもの)
  5. 【システム】決済が完了する
  6. 【システム】決済完了と同時に銀行口座から引き落とされている
  7. 【利用者】明細書を受け取る

パターン3「口座残高不足」

  1. 【利用者】お会計をする
  2. 【利用者】デビットカードを提示する
  3. 【お店側】暗証番号を入力する端末を提示される
  4. 【利用者】暗証番号を入力する
  5. 【システム】残高不足のエラー通知
  6. 【お店側】デビットカードでは決済ができないことを指摘される
  7. 【利用者】他の支払方法を選ぶか?あきらめる

インターネットでの支払い

  1. 【利用者】決済画面に行く
  2. 【利用者】クレジットカード・デビットカードによる支払いを選択する
    ※支払いの選択肢に「クレジットカード払い」となっているケースがありますが、この場合もデビットカードでの支払いができる可能性があります。デビットカードという選択肢がない場合は、クレジットカード支払を選びましょう。
  3. 【利用者】デビットカードの情報を入力する
    1. カード番号
    2. 有効期限
    3. 名義人
    4. 支払い区分(「一括払い」のみ)
    5. 生年月日
    6. セキュリティコード(裏面の右3桁の数字)
  4. 【システム】決済が完了する
  5. 【システム】決済完了と同時に銀行口座から引き落とされている

※口座残高が不足している場合は「このカードでの支払いができません。」というような表示が出てきて決済が完了しません。

※クレジットカードしか利用できないインターネットサービスもあるので、この場合も「デビットカードは利用できません。」と表示され、決済が完了しません。

デビットカードの使い方「利用明細確認」

デビットカードは利用明細が郵送されないものがほとんどです。WEB明細が基本と考えておきましょう。

WEB明細の確認は、デビットカードの発行会社のマイページへログインするだけです。

デビットカードの使い方「海外ATMでの現地通貨引き出し」

  1. 【利用者】対応しているATMを探します。
    VISAデビット → 「VISA」「PLUS」マークのあるATM
    JCBデビット → 「JCB」「cirrus」マークのあるATM
  2. 【利用者】カードをATMに挿入
  3. 【利用者】使用言語の選択(日本語が使えない機種の場合は英語で対応)
  4. 【利用者】取引内容を選ぶ
  5. 【利用者】引き出し金額を選ぶ(現地通貨の単位)
  6. 【利用者】暗証番号を入力する
  7. 【システム】現地通貨が出てくる
  8. 【利用者】デビットカード、明細書、現地通貨を受け取る
  9. 【利用者】「取引を続けますか?」の確認には「NO」を選んで完全に取引を完了させる

デビットカードを使う時に注意が必要なケース

店員が「デビットカード」を知らない

以前よりもデビットカードの存在感はかなり高くなっていますが、それでも店員さんは「デビットカード」を知らない方もいます。

クレジットカードだと思われていても、店員側の決済の手順は、クレジットカードでも、デビットカードでも違いはないので、

「お支払い回数は何回にしますか?」と質問された場合も

「1回でお願いします。」と答えれば問題ありません。

デビットカードの場合は支払い回数は1回しか選べません。

デビットカードが使えない支払いがある

デビットカードは、1回ごとの決済であり、口座残高に不足分があったら決済できない仕組みとなっているため、毎月定額の支払いがあるようなサービス、例えば光回線や光熱費の支払などは対応していません。

デビットカードが使えないお店、加盟店とは?

海外ATMのデビットカードの入れ方にはいろんなパターンがある

日本のATMであれば、カードの入れ方のパターンはほとんど一つしかないので迷う必要がありませんが、海外のATMではカードの入れ方が何パターンかあるので、混乱しないようにしましょう。

口座残高が支払金額に満たない場合は決済できない

デビットカードはリアルタイムで口座残高から引き落とされる仕組みの決済カードです。

そのため

口座残高 > デビットカードでの支払い金額

であれば、問題なく決済されますが

口座残高 < デビットカードでの支払い金額

の場合は、決済自体が完了しないのです。

まとめ

デビットカードの使い方としてはいたってシンプルです。

  • 会計時にカードを提示する
  • インターネット決裁画面でカード情報を入力する

だけで、日本での利用であれば問題なく、使えるはずです。

ただし、

  • クレジットカードは使えるけど、デビットカードが使えない支払いがある
  • デビットカードを知らない店員も多い
  • 口座残高が不足していると決済できない

というデビットカードならではの注意点もあるので、このポイントを理解したうえでデビットカードを利用していれば、混乱することなく、利用できるはずです。