デビットカードのデメリットは何があるのでしょうか?ここではデビットカードのデメリットをすべて解説します。
1.ポイント還元率が低い
デビットカードは欧米ではクレジットカードよりも発行枚数が多いのです。銀行口座から直接支払いができるという特徴が欧米で受け入れられているのです。
しかし、日本ではほとんどの方がクレジットカードを持っていて、デビットカードはほとんど普及してきませんでした。これには大きな理由があります。
「クレジットカードはポイントが付くこと」を武器に日本で広まっていったのです。クレジットカードには決済手数料だけでなく、分割払い手数料やリボ払い手数料、キャッシング手数料などデビットカードにはない収入があるため、ポイントの還元率も高く設定できるのです。
デビットカードでも、ポイントがつくものが最近増えてきましたが、まだポイント還元率0.5%前後のものが多いのです。1.0%を超えるポイント還元率のカードもあるクレジットカードと比較して、少ないと感じてしまいます。これが大きなデメリットと言っていいでしょう。
2.支払い時に銀行口座にお金が必要
デビットカードは支払い時に支払金額よりも銀行口座残高が少なければ、支払い自体が決済されません。買い物が成立しないのです。
これは「使いすぎない」というメリットでもあるのですが、「今はお金がないけど来月ボーナスだから今かいたい、早く欲しい。」という方にとってはデメリットになってしまうのです。
クレジットカードのように先に物を購入して、引き落としまでに口座にお金があれば良いという考え方は通用しないのです。
3.選択肢が少ない
クレジットカードは数百枚以上のクレジットカードがあり、日々競争が起きて、新しいクレジットカードや新しいサービスが登場します。利用者からするとかなりの選択肢があり、自分の目的に応じて比較検討することができるのです。
しかし、デビットカードは最近になってようやく10枚以上のデビットカードが登場してきましたが、まだまだ少ないのです。クレジットカードの10分の1にも満たない選択肢なので、利用者からすると選ぶほど枚数がないということになってしまいます。
4.ETCカードは付帯できない
クレジットカードの場合は、高速道路などの料金を支払えるETCカードが追加カードとして発行することができるのですが、デビットカードにはETCカードはありません。なぜなら、高速料金の支払い時に残高不足になり、決済ができないという状態になると困るからです。
ETCカードが必要な場合はデビットカードではなく、クレジットカードを作るべきなのです。
5.その他の保険や優待、割引特典も手薄
ポイント還元率と同じですが、クレジットカードと比較すると海外旅行保険、国内旅行保険、優待特典、割引特典、コンシェルジュデスク・・・などのサービス面では手薄になっています。
デビットカードの中でも、上記のようなサービスが付帯されているものもあるのですが、クレジットカードには遠く及ばないのです。
まとめ
デビットカードのデメリットというのはクレジットカードと比較したときに
- 発行枚数が少ない(デビットカードごとの競争がない)
- 収益源が少ない(クレジットカードと比較して)
ために、ポイントや保険、優待、割引などのサービス面で劣ってしまうことが最大のデメリットと言えます。
以前に比べれば、ポイントが付帯されるもの、年会費が永年無料のもの、割引優待が付与されるもの、などが増えてきましたが、全体的に今後の発展が期待されるところです。