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デビットカードを比較するときには「ポイント還元率」「キャッシュバック率」「カードのデザイン」などを重視してしまいがちなのですが、デビットカードは、銀行口座を開設することと同じです。デビットカード選びというのは、銀行口座選びでもあるのです。デビットカードを使って賢く家計管理するならば銀行の「目的別口座」サービスがあるデビットカードがおすすめです。その理由を解説します。
デビットカードは家計管理におすすめ
デビットカードは、クレジットカードと違って「即時引き落とし」ですので、お金を使った日付けで銀行口座から引き落としが発生します。
内訳までは表示されないものの
- 使った日付
- 金額
がわかるのですから、領収書と残高の付け合わせ作業が容易にできるのです。
クレジットカードの場合は、利用日と引き落とし日、利用額と引き落とし額(合算のため)が変わってしまうので、付け合わせ作業が容易ではないのです。
また、デビットカードには
- 1日あたりの利用限度額の設定
- 1月あたりの利用限度額の設定
ができるため、「使いすぎ防止」も、容易にできるメリットがあります。
そのうえ、キャッシュバックもあるのですから、家計管理には、現金支払い、クレジットカードよりも、何倍も優れていると言っていいでしょう。
ここで、家計管理にさらにおすすめしたいのが銀行口座の「目的別口座サービス」です。
銀行口座の「目的別口座サービス」とは?
簡単にいえば
「目的別口座サービス」とは?
口座を複数持てるサービスのこと
を言います。
預貯金を目的別に口座を開設し、家計管理に生かすことができるのです。
代表口座
Lマイホーム資金口座
L長女教育費口座
L長男教育費口座
Lクルマ関係費口座
Lその他口座
目的別口座の機能としては
対象となるサービス | 代表口座 | 目的別口座 |
---|---|---|
口座番号 | ○ あり | × なし |
ご利用可能な口座数 | 1つ | 5つまで |
ATMでの入出金 | ○ 利用可 | × 利用不可 |
振込 | ○ 利用可 | × 利用不可 |
円預金(普通・定期)および外貨預金(普通・定期) | ○ 利用可 | ○ 利用可 |
SBI ハイブリッド預金および追加保証金等自動振替サービス | ○ 利用可 | × 利用不可 |
各種ローン商品のご返済 | ○ 利用可 | × 利用不可 |
と口座番号がないので
- 目的別口座に入金する
- 目的別口座から引き落とす
ということはできないのですが
- 目的別口座ごとに定期預金に入る
- 目的別口座ごとに外貨預金に入る
- 目的別口座ごとに目標金額を設定する
- 目的別口座ごとの目標達成率を管理する
ということはできるのです。
当然、
- 代表口座 → 目的別口座 への資金移行(振替)
- 目的別口座 → 代表口座 への資金移行(振替)
は、無料で簡単に何度でも、管理画面から実行することができます。
基本的には「貯蓄用に分類できる口座」と言えます。
代表口座が生活費の口座だとすれば
毎月、目標の貯金額を目的別口座に入金して、残りで生活をやりくりすれば、自然と貯金ができる仕組みとなっています。
達成率で管理できるため、貯金がしやすいのです。
そのうえ、目的別口座ごとに「定期預金」「外貨預金」を作ることができるので、部分的に資産運用をすることもできるのです。
家計管理にはうってつけの銀行口座と言えるでしょう。
「目的別口座」サービスのデメリットはあるの?
デメリットにも触れておくと
- デビットカードの引き落としは代表口座からしかできない
- 自動的に目的別口座へ代表口座から振替る機能はない
- 直接目的別口座にほかの銀行口座などから入金することはできない(代表口座経由)
などがあります。
目的別口座は、お金に「貯蓄用の目印」をつけるようなものですので、銀行口座として独り立ちできるような機能はないのです。
「目的別口座」サービスがあるデビットカードとは?
住信SBIネット銀行ミライノ デビット(Visa)
名称:「目的別口座」
- 口座5つまで作成可能
- 目的別口座ごとの目標金額の設定が可能
- 目標金額の達成率の表示が可能
- 目的別口座別に定期預金の作成が可能
- 目的別口座別に外貨預金の作成が可能
GMOあおぞら銀行Visaデビット付キャッシュカード
名称:「つかいわけ口座」
- 口座10つまで作成可能
- 目的別口座別に定期預金の作成が可能
- 目的別口座別に外貨預金の作成が可能
まとめ
デビットカードは
- WEB明細で利用日、利用額が残高と一致し、後から確認できる
- キャッシュバックがある
ため、家計管理におすすめできる決済用カードです。
家計管理をさらにおしすすめるためには「目的別口座サービス」の利用がおすすめです。
「目的別口座サービス」には
- 目的別口座ごとに定期預金に入る
- 目的別口座ごとに外貨預金に入る
- 目的別口座ごとに目標金額を設定する
- 目的別口座ごとの目標達成率を管理する
などの機能があり、「貯金をしやすい」機能が含まれているのです。
デビットカードを比較検討するときには、ポイント還元率やキャッシュバック率に目が行ってしまいますが、家計管理を考えれば、還元率よりも、目的別口座サービスを使って、賢く節約することを検討してみてはいかがでしょうか。